2016年12月24日土曜日

今年のオプション取引の総括

今年から日本でのオプション取引をはじめて、9月末時点で年率37%の利益と自慢しましたが、その後のトランプ相場で、現時点では-7%で、今年の収益はマイナスになることがほぼ確定です。

言い訳というか、反省点として、インタラクティブ・ブローカーズ証券(日本)のシステム、あるいは流動性の問題です。

インタラクティブ・ブローカーズ証券では、国内の証券会社としては唯一スプレッド・オーダーができるのですが、これがうまく機能しません。

例えば、17500/17750 bull put spreadを3円で利益確定のスプレッド・オーダーを100枚出している場合を見ましょう。

17500 putの買値が5円、売値が6円とします。それぞれ100枚以上の注文が出されています。17750 putは買値7円、売値8円で、これもそれぞれ100枚以上の枚数が注文に出されています。

この場合、17500 putを5円で売りに出せば、すぐに約定します。次に、17750 putを8円で買い注文を出せば、すぐに約定します。これで17500/17750 bull put spreadは3円で利益確定できます。

しかし、この場合でも(インタラクティブ・ブローカーズ証券で)17500/17750 bull put spreadを3円でスプレッド・オーダーを出しても、なかなか約定しません。

さらに深刻なのは、ロスカット・オーダーです。米国での経験により、ロスカット・オーダーを出しておけば、相場の急変時も心配ないと思っていました。しかし、今回のトランプ相場では、インタラクティブ・ブローカーズ証券のシステムの問題か流動性の問題かわかりませんが、ロスカット・オーダーが全く機能しませんでした。

結論ですが、日本の場合、利益確定もロスカットも、その基準に達したら、(インタラクティブ・ブローカーズ証券の)スプレッド・オーダーではなく、自分でそれぞれのポジションを解消したほうがいいです。