2016年9月22日木曜日

日経STOCKリーグ

愚息(高1)が、学校の課題で、「日経STOCKリーグ」に参加するとのこと。

そのweb siteには「銘柄をある程度持ち続けて投資企業を育てていく「長期保有」の考え方と、投資する株式をいくつかに振り分け、トータルで着実に利益をあげていく「分散投資」について学習します。「レポートフォーマットをベースにした経済・株式投資学習」で学んだ知見を持ち寄り、チーム内で議論して投資テーマの決定、500万円分のポートフォリオ(10銘柄以上、20銘柄まで)の構築を行ってください」と書かれています。

これは日本経済新聞社と野村証券によるものです。彼らの目的(特に野村証券)は、将来、個人が株式投資をすることにより、手数料収入を得ることであることは明白です。

私は、こんな投資教育ではなく、若者には起業するようエンカレッジするような教育をしてほしいです。投資教育は中年以降でも遅くはありません。米国では、高校生から投資教育が学校でなされているという話を聞きますが、米国の友人の話によると、それはむしろ学生ローンなどのPersonal financeに対する教育ということです。

今日、私は愚息に「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読むように勧めました。野村証券がアクティブ投資の啓発に力を入れるのもわかりますが、私は、バンガードあたりがインデックス投資の啓発を中高生にしてほしいと思います。

起業するか、それほどの才覚がなければ、インデックス投資です。どうしてもアクティブ投資をしたいのなら、投資会社か証券会社に入りましょう。

2016年9月13日火曜日

何を信じるか?

証券会社のコラムは、山崎元さんを除いて、百害あって一利なし。広瀬隆雄さんの博識にはいつも敬服していますが、プロにこれだけの知識があっても、彼(彼女)らの成績は芳しくないというエビデンスを、決して忘れてはいけません。

楽天証券はテクニカル分析が好きなようです。楽天証券のホームページの見出しを見ると、「柴田罫線」、「移動平均線」、「トリプルボトム」などテクニカル分析のオンパレードです。これらは「百害あって一利なし」なので、個人投資家は決して近づいてはいけません。

ファンダメンタル分析も同じようなものです。「アナリストが高評価の銘柄のリターンは悪い」という厳然たるエビデンスがあるのにも拘らず、個人投資家は、証券会社から提供されるアナリストのレポートをありがたく読んで、その気になっています。

個人投資家が独自に行っているファンダメンタル分析も、ファンド・マネージャーの成績を見れば、推して知るべしでしょう。

証券会社は手数料を稼ぐのが目的です。そのことを忘れないようにしたいものです。いくら私が書いても説得力はないと思うので、「ウォール街のランダム・ウォーカー」か、論文を読んでください。

私の結論は、(馬鹿でも機械的にできる)オプション取引です。これしかないと思います。

2016年9月6日火曜日

「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」

最近、米銀の為替部門に勤務していた富田公彦氏が書いた「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」を読みました。山崎元氏も褒めているように、とても「まともな本」だと思います。FXなど短期の為替取引には近づかない方がいいというのが富田氏のメッセージですが、我々個人投資家が知りえない為替取引の舞台裏が詳らかに語られて、とても面白かったです。この中で、富田氏は「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」の中で、「ヘッジファンドは円キャリートレードをやらない」と断言しています(228ページ以下)。

今回このブログを書こうと思ったのは、今日Diamond Onlineで真壁氏のこの記事を読んだからです。真壁氏は、ご存知のない方がいるかもしれませんが、第一勧業銀行からメリル・リンチに出向し、その後、第一勧業銀行のトレーディング部長を務めた実務家ですが、現在はアカデミックの世界に転じられ、行動ファイナンスにも造詣が深い経済学者です(信州大学教授)。私は彼の著作はいくつか読みましたが、どれも非常にいい本です。

その彼が、Diamond Onlineで、今後のドル円の為替について「これらの要素を考えると、ヘッジファンドなど大手投資家はリスク回避を念頭に動きやすい。そうした思惑は、キャリートレードの巻き戻しなどを通して、円高圧力を強める可能性がある」と言及してます。

プロが正反対のことを言っています。どちらの言うことが正しいか私は知る由もありませんが、それはどうでもいいことです。要するに、為替は魑魅魍魎の世界で、素人は近づかない方が無難です。