2018年4月28日土曜日

「プライベートバンカー 驚異の資産運用砲」

杉山智一氏の「プライベートバンカー 驚異の資産運用砲」を読みました。簡単にまとめると、オフショアに法人を設立し、海外の生命保険に加入する。プライベートバンクから融資を受け、レバレッジを効かせて、その保険料を払う。海外のファンドをレバレッジを掛けて運用し、融資の支払利息を運用利息で支払うことで、相殺する。巨額の死亡保険金または解約支払金を受け取る。あるいは、生命保険に加入しない場合は、レバレッジを掛けてハイイルード債あるいはDCD(仕組預金)運用を行うというものです。

金融資産が10億円以上あって、かつ本業が忙しい人は、プライベートバンカーに任せるというのもいいですが、暇な人は自分でやればいいし、10億円もない人はそこまでする必要はないかもしれません。

そのような方に私が勧めるのは、単に、海外の証券会社(IB証券など)で高いレバレッジを掛けてCSP & CCWなどの安全なオプション取引をする方法です。

ただし、個人の場合、総合課税なので、すぐに最高税率の55%になってしまいます。儲かった年の55%の税率はあまりに高い。一方、損した年は、損失を翌年に繰り越せません。これは、個人投資家にとってあまりに不利な税制です。

そこで(日本の)法人は作った方がいいです。法人を作れば、儲かった年でも実効税率は約30%です。また、単年で損失しても、9年間損失を繰り越せます。儲かっても損しても、個人に比べると遥かに有利な税制です。